9位 生き物の環境に合わせた”魅せる”展示
サンシャイン水族館で本物のサンゴを展示している水槽は1階に入ってすぐの水槽とその隣のサンゴを育てている水槽のみで、他の水槽のサンゴ礁は、そっくりに作られた擬サンゴです。
人工的にサンゴを育てるのは難しく、サンシャイン水族館では様々な工夫をしてサンゴを育てています。
例えばこの水槽の光も昼と夜とで違います。
サンゴは光が重要なので照明にもこだわって、 自然界と同じ日照時間でしっかりと管理されています。
なので、夜になると月明りくらいに明るさを調整して水槽の中でも夜だと分かるようにしています。
魚以外の生き物もいっぱい暮らしているサンシャイン水族館。
そんな中に、イケメンと噂されるフィリピンホカケトカゲがいるんですよ!
カメラを向けたらこちらに目線をくれ、その姿はまるでモデルさんのようです。
1階の「ふわりうむ」では光を受けながらふわふわとクラゲ達が漂う姿が、とても幻想的な光景ですよね。
サンシャイン水族館のクラゲの展示、「ふわりうむ」は日本初のトンネル型のクラゲの水槽です!
右にもクラゲ、左にもクラゲ、頭上にもクラゲ、そんな光景が楽しめるのもサンシャイン水族館だからこそ!
トンネル水槽以外にも、飛び出して見える水槽や、マジックミラーを利用した不思議な水槽など、クラゲの幻想的な姿を楽しめる水槽ばかりです。
【2019年9月11日追記】
サンシャイン水族館では、ゾウギンザメのオス個体の展示をしております。
今まではメス個体のみでしたが、国内初の繁殖に向けてオスのゾウギンザメも仲間入りしました!
今回はゾウギンザメの飼育担当スタッフさんからコメントをいただきました!
A.飼育スタッフさん
メス個体との一番の違いは腹部にある生殖器、1対のクラスパーがある点です。
またメス個体にはない、頭部に突起があるのですが、此方は通常頭部に収納されているので見つけにくいかと思います。
A.飼育スタッフさん
水槽底面にある餌を摂餌する様子、胸ビレを大きく羽ばたかせるように泳ぐ姿を見ていただきたいです!
A.飼育スタッフさん
現在オス個体とメス個体を一緒の水槽で展示することにより、交尾行動が行われる可能性があります。
今まで繁殖行動の映像データがないので、当館で水中カメラを設置して是非とも繁殖行動の映像データの撮影が出来ればと考えています。
ゾウギンザメの赤ちゃんが生まれる日とても楽しみです!
筆者も引き続きゾウギンザメを見守っていこうと思っております(*’ω’*)
【2020年2月3日追記】
日本初の孵化に成功し、サンシャイン水族館で2匹のゾウギンザメの赤ちゃんが誕生いたしました!
1月27日と28日に1匹ずつ生まれ、その他に3つの卵が現在もバックヤードで飼育されております(1月30日時点)
今回の孵化ではゾウギンザメ達が暮らすオーストラリア南部の水温を参考にして12℃と15℃の2パターンの水温に分けて、リスク分散および発育の速度を比較しながら育成して、5日に1回エコー検査で心拍や胚発生の経過を見守っていたそうです。
残念ながら15℃で育成していた卵は10月中旬で胚発生が止まってしまい、今回は12℃で育成していた卵のうち2つから赤ちゃんが生まれました。
シーラカンスよりも進化速度が遅くまだまだ謎が多いゾウギンザメですが、今回生まれた赤ちゃんたちを経過観察することでその生態が更に詳しく分かる日が来るかもしれません。
現在はバックヤードで飼育をされており見ることは出来ませんが、公開日などの続報が入り次第お知らせさせていただきます。
【2019年9月20日追記】
サンシャイン水族館では、水槽に入って行う掃除の他に「落水清掃」という水槽の水を全て抜く掃除があります。
今回はふわりうむにあるトンネル型水槽の「クラゲトンネル」の落水清掃の様子を見てきました!
まずは水を抜く前に水槽の中のクラゲを全て出すのですが、クラゲはとてもデリケートな生き物なのでボウルやバケツを使って1匹ずつ慎重に掬っていきます。
全てのクラゲを掬い、クラゲがいなくなったら水を抜いていきます。
普段はクラゲがいて分かりませんが、水を抜くと意外と汚れているのが分かります。
ホースで水を入れてブラシで擦って綺麗に掃除していきます。
この後スポンジでも磨いていき、翌日の朝に水を入れてクラゲを戻して落水清掃は終わりになります。
落水清掃は「ふわりうむ」の他、複数の展示水槽でも日替わりで年3回ほど行います。
1年で数回しか見れない落水清掃は日時が決まると公式HPでお知らせがありますので、気になる方はぜひHPをチェックしてみて下さい(*’ω’*)