ニュルブルクリンクとはドイツに古城ニュルブルク城を囲むように建設されたサーキットの名称です。
車好きの方は良く耳にするコースではないでしょうか。
北コースと南コースの2つのサーキットから成っていましたが、現在は南コースは一般道となっています。
また、「スポーツカー開発の聖地」と呼ばれ、北コースのラップタイムは車の走行性能を測る指標ともされています。
このランキングでは、サーキット走行専用のものを含めた”市販車”で、このニュルブルクリンクを最も速く走り抜ける10台の車をご紹介します。
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10位:SUBARU・WRX STI「Type RA NBR Special」
ラップタイム:6分57秒50
最速のセダンと言えるこのWRXは勿論ノーマルではなく特別仕様です。
馬力だけ見てみてもベース車両である「WRX STI TYPE RA」の2倍近い600馬力を叩き出します。
9位:Porsche 918 Spyder Weissach Package
ポルシェ・918スパイダー ヴァイザッハ パッケージ
画像引用:The Telegraph – Photo by Paul Hudson
ラップタイム:6分57秒00
ポルシェ・918スパイダーの特別仕様車です。
Weissach Package(ヴァイザッハ パッケージ)とは、ポルシェ社の車両開発部門(ヴァイザッハ研究開発センター)にちなんでおり、ノーマルより36kgの軽量化が行われています。
8位:Porsche 911 GT3 RS
ポルシェ・911 GT3 RS
画像引用:ポルシェジャパン
ラップタイム:6分56秒40
911 GT3 RSは911 GT3をさらにメーカーチューニングされた車両です。
ちなみにGT3とはGTレースでのレギュレーションにちなんだ名称であり、GT3はGT2の下位クラスとなります。
7位:Radical SR8
ラディカル・SR8
画像引用:CAR Magazine.com – Sarah-Jayne Harrison
ラップタイム:6分55秒00
この車にはなんと、最速のバイクを語る際に必ず名前の上がるGSX1300R(Hayabusa1300)のエンジン2基を使用したV8エンジンが搭載されています。
当時から日本のバイクのエンジンは高出力、高耐久かつコンパクトであり、そのエンジンを利用してこの軽量レーシングマシンは開発されました。
その車重は総重量で680kgと超軽量です。
6位:Lamborghini Huracan Performante
ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ
画像引用:AUTO CAR – Photo by Sam Sheehan
ラップタイム:6分52秒01
この車はランボルギーニ・ウラカンのチューンモデルとなっています。
ベース車両から30馬力引き上げられ640馬力になり、カーボンを多用することで40kgの軽量化を実現しました。
画像の様に、ニュルブルクリンクでこの記録を樹立したペルフォルマンテはカモフラージュペイントで塗装されています。
これは5か月後に控えたジュネーブモーターショーでの公式発表に先立つ形でアタックがおこなわれた為で、正確には市販前に記録を樹立していました。
5位:Radical SR8-LM
ラディカル・SR8-LM
画像引用:auto blog – Photo by NOAH JOSEPH
ラップタイム:6分48秒00
7位のSR8から100馬力引き上げ、460馬力を発生させるラディカルSR8の強化モデルです。
また、速いだけでなく「最も乗りやすいラディカル」と言われるほどの乗りやすさも併せ持っています。
4位:Pagani Zonda R
パガーニ・ゾンダ R
画像引用:Pagani Japan
ラップタイム:6分47秒50
パガーニ・ゾンダのサーキット走行専用モデルです。
チューンモデルといっても、なんとパーツの9割が新開発されたものです。
只でさえ凄まじい性能を誇るゾンダを大幅に改良したこの車両は、0-100km/h加速は2.7秒以下、最高速度は350km/hというスペックを叩き出しています。
3位:Porsche 911 GT2 RS
ポルシェ・911 GT2 RS
画像引用:ポルシェジャパン
ラップタイム:6分47秒25
911 GT3 RSの実質的な上位モデルにあたる車両です。
GT3より200馬力プラスの700馬力を発生します。
340km/hにも及ぶ最高速度と同時に並外れた俊敏性も併せ持っており、市販車のポルシェとしては最速の車両と言えるでしょう。
2位:NextEV NIO・EP9
ネクストEV ニオ EP9
ラップタイム:6分45秒90
ニュルブルクリンクで2位の実力を持つ中国企業「NextEV」製のこの車両は、なんと電気自動車です。
実は電気自動車はトルク特性から瞬発力がとても高く、テスラのModelXというSUVが、スーパーカーであるアウディR8をゼロヨンで破ったことが話題になりました。
1,360馬力という出力を誇るモーターを搭載していますが、最高速度はわずか310km/hと、400km/hを超える車が多数存在するこのクラスにしては遅い車両です。
しかし、この理由は凄まじいダウンフォースによるものであるとされ、その力はF1の2倍にも及ぶと発表されています。
1位:McLaren XP1 LM
マクラーレン・XP1 LM
画像引用:Road And Track – Photo by BOB SOROKANICH
ラップタイム:6分43秒22
ニュルブルクリンクの市販車ラップタイム最速の座を電気自動車に奪われていましたが、そこでガソリンエンジンの意地を見せたのがこの「マクラーレン・XP1 LM」です。
記録を樹立したこの車両は、ベースとなったサーキット走行専用車である「マクラーレン・P1 GTR」を公道走行可能にしたプロトタイプ車両であり、後に名称から「X(Experiment – 試作の意)」を抜いた「マクラーレン・P1 LM」の名前で5台限定生産され、市販化されました。
ベース車両から60kgの軽量化をはかり、空力の改善によりダウンフォースを40%増加させています。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
ニュルブルクリンクでトップのタイムを出すということは、そのメーカーの威信に関わる程の影響力があります。
このクラスの車になると普通の人はとても自在に扱えはしませんが、一度は乗ってみたいものですね。