(提供:Blue Origin)
宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田 真大(いけだ まさとも)です!
いつもは宇宙ビジネスMEDIAに記事を掲載していますが、実はトップテンにも所属しているので、
今回は宇宙ビジネスMEDIAとトップテンのコラボ記事として、ロケットの大きさランキングをカウントダウン形式で掲載します!
もう宇宙は遠い存在でもSFの世界だけのものでも無くなってきています。
みなさんも近い将来で、ロケットに乗ることもあるかもしれないので、要チェックです!!
第10位 Antares(アンタレス)
全長:40.5m
直径:3.9m
重量:290t
第10位はアメリカのオービタル・サイエンシズ社のAntaresがランクイン!
2015年以降に合併が繰り返され、現在はノースロップ・グラマン・システムズ社となっています。
このサイズで中型に分類されます。
第9位 Soyuz(ソユーズ)
全長:46.1m
直径:2.95m
重量:305t
Soyuz(ソユーズ)は有名なロケットなので、名前を聞いた事がある人も多いかと思います。
ソビエト連邦時代からの機体で、「世界でもっとも頻繁に打ち上げられているロケット」と言われています。
世界初の人工衛星「スプートニク」の打ち上げや、ガガーリンの成し遂げた世界初の有人宇宙飛行など宇宙開発を牽引してきたロシアの機体がランクイン!
2011年7月8日にスペースシャトルが退役してからは、長らく有人打ち上げができる唯一のロケットとして、多くの宇宙飛行士が搭乗しました。
第8位 Atlas V(アトラスV)
全長:58.3m
直径:3.81m
重量:334.5t
アメリカのロッキード・マーティン社が運用していたシリーズの最新機で、現在はボーイング社との合弁会社であるユナイテッド・ローンチ・アライアンスが運用している機体です。
第7位 Ariane(アリアン)
全長:59m
直径:5.4m
重量:777t
欧州宇宙機構(ESA)が開発した人工衛星打ち上げ用ロケットシリーズ。
打ち上げは、欧州10ヶ国が出資して設立された「アリアンスペース」が行なっており、人工衛星打ち上げ用のロケットなので、シリーズを通して、世界のシェアの約半数を獲得している。
第6位 H3ロケット
(提供:JAXA)
全長:63m
直径:5.2m
重量:574t
第6位に日本のロケットがランクイン!!
宇宙航空開発研究機構(JAXA)と三菱重工が開発中のH-IIロケットの後継機です。
H-IIロケットは日本の人工衛星を多数打ち上げていて、H3ロケットも国の衛星以外でも企業の商業人工衛星を打ち上げることを視野に入れて開発が進められています。
2021年度中の打ち上げ予定となっているので、ニュースでも取り上げていきます!
第5位 Vulcan(ヴァルカン)
全長:66m
直径:5.4m
またまたアメリカのユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)が開発している機体です。
Vulcan以外では7位にランクインしているのAtlasロケットの打ち上げも多数行なっています。
第4位 Falcon Heavy(ファルコン ヘビー)
全長:70m
直径:3.66m
重量:1,420t
アメリカのSpaceX(スペースX)社が開発した宇宙旅行用の大型ロケットです。
スペースX社の商業用打ち上げロケットのFalcon9(ファルコン9)の発展機です。
SpaceXはPayPal、テスラの創設者のイーロン・マスク氏の設立した宇宙企業で、世界の宇宙開発を牽引している企業の1つです。
Falcon9が大型貨物や有人宇宙船の打ち上げを目的として運用されているのに対し、Falcon Heavyは宇宙旅行用なのが特徴的ですね!
第3位 Delta IV Heavy(デルタ IV ヘビー)
全長:72m
直径:5m
重量:773t
アメリカのULAのロケットが3度目のランクインです!
人工衛星打ち上げ用のロケットで、4位のFalcon Heavyが稼働するまでは、世界最大の打ち上げシステムでした。
太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブを打ち上げた際には、太陽に極端に近い軌道のため、人類が作ったものの中で史上もっとも加速された物体になっています。
第2位 New Glenn
(提供:techcrunch)
全長:85m(2段)、95m(3段)
直径:7m
アメリカのBlue Origin(ブルーオリジン)が開発している機体が第2位にランクイン!
Blue OriginはAmazon.comの設立者のジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙企業で、SpaceXと並び世界の宇宙開発を牽引している企業の一つです。
New Glennは有人宇宙飛行を前提として開発が進められています。
第1位 Saturn V(サターンV)
全長:110.6m
直径:10.1m
重量:3,038t
アメリカの歴史あるロケットで、1967年から1972年に運用されていたロケットです。
アポロ計画やスカイラブ計画に使用されていた機体です。
開発は、第一段をボーイング社が、第二段をノース・アメリカン社、第三段をダグラス社が行い、それぞれケネディ宇宙センターに運ばれ組み立てられました。
全高、総重量、ペイロードが史上最大のロケットで、ギネス世界記録に認定されています。
まとめ
今回は「全長」の項目でランキングしてみました。
名前を聞いたことがあるロケットもあったのではないでしょうか?
第1位は圧巻の100mオーバーのSaturn V!
100m走はみなさん走ったことがあると思うので、それよりも全長が10m長いのでかなりのサイズですね!
大型のロケットのメリットとしては、推進力とペイロードの量だと思いますが、その分開発、打ち上げのコストも高額になってしまうので、ロケット部分の再利用も進められています。
第4次宇宙産業革命と言われる時代に突入し、再利用や大量生産でコストがどんどん下がって、ロケットが一般利用されてくる時代も近いはず!!
他にもお届けしたい内容もたくさんあるので次回のランキングをお楽しみに!