種類も把握して的確な手入れをしてこそ一流!
革製品は手入れをしながら長く使う製品。
できるだけ同じ革で統一したいところ。
事前に皮革の種類を確認しておくことをおすすめする。
1位:馬革(コードバン)
もっとも綺麗な光沢を誇るコードバンは誰もが欲しがる革のダイヤモンド。
その硬さは水を通さないほど緻密な繊維によって出来ている。
競走馬からは取れず、農耕馬の一部からしか取れない貴重品なため同じ革の靴とベルトを持つことは紳士の夢とも言える。
画像引用元:日本経年変化協会
2位:ワニ革(クロコダイル)
美しい鱗模様のなかでも大柄なクロコダイルはエキゾチックレザーの王様。
腹側の竹斑と脇腹の玉斑で模様が異なり、自分好みの模様を手に入れるのは根気よく探すべき。
牛革にワニ柄型押ししてまで使われているほど人気なのは、クロコダイルを一度目にすれば二度と使えなくなるからだろう。
画像引用元:東京クロコダイル
3位:駝鳥(オーストリッチ)
羽を抜いた痕「クイルマーク」が独特な模様を生む。
柔らかい革で丈夫でしなやか、ワニ革に並ぶ高級素材。
ハンドバッグのイメージが強いが小物にも使われているので一式そろえることも可能。
画像引用元:三京商会
4位:ヤギ革(ゴートスキン)
革の中では柔らかく触り心地に安心できる。
そのため身に着ける手袋などの高級品として使われていた。
ヒツジ革も同様の特徴ですがヤギのほうが耐久性があり、牛革より薄く強度が高い。
画像引用元:株式会社三昌
5位:鹿革(ディアスキン)
武将の兜にもあるように日本では昔から使われてきた馴染みのある鹿革。
軽く柔らかいうえに水にも強い優れもの。
またセーム革(油でなめしたもの)は水を吸収しても柔らかく、細かい繊維でできていることから貴金属やレンズ磨き、自動車磨きなどに使われている。
画像引用元:I☆N FACTORY
6位:牛革(カウレザー)
定番かつ王道ゆえにタンナーの努力が滲み出ている。
ブライドルレザー、マットーネ、ナポレオンカーフと加工技術が豊富にある。
傷、しわ、血筋などを天然の良さを生かした革は使い込むほど、その特徴が良く現される。
画像引用元:LeatherCraft.jp
7位:豚革(ピッグスキン)
日本で畜産→タンナー→加工までを一貫してできる皮革製品。
毛穴が貫通しており通気性が良く、内張りや靴の中敷に使われることが多い。
唯一、海外に輸出している。
画像引用元:LeatherCraft.jp
8位:エイ革(スティングレイ)
硬くて頑丈、傷つかず汚れにくいアカエイの革。
18世紀フランスで装具に使われており、ファッションにも取り入れられた。
日本でも古来は「鮫皮」と呼ばれていたエイ革で刀の鞘など装具が作られていた。
画像引用元:ガルーシャ専門ブランド ‐ バハリ ‐
9位:蛇革(パイソンレザー)
爬虫類の美しい鱗模様のもう一つの代表格ニシキヘビの革。
スネークとは違う特徴的な斑紋が人気で、特にひし形模様はダイヤモンドパイソンと呼ばれる。
画像引用元:布百選
10位:近大マグロ皮(マグロ)
世界初、近畿大学がクロマグロの革製品を制作。
近大マグロは完全養殖のため傷がほとんどない。
豚革に続き日本の雄となるだろう。
画像引用元:大学プレスセンター
自分の基調となる好みの革は見つかっただろうか?
使い込みのしっかりした革は重厚感あふれ、自分を映す鏡となるかもしれない。
次は大人のたしなみとして手入れの仕方も学習しておくのが良いだろう。