バイクはその軽さから加速力にとても優れた乗り物です。その加速力は、スポーツタイプならば250ccでもスーパーカーと遜色ないゼロヨンタイムを叩き出します。当然、排気量が大きければパワーが出るため中型にくらべ大型バイクが速いのですが、今回は中型免許で乗れる「中型バイク」に絞ったゼロヨンタイムのランキングをご紹介させて頂きます。
用語紹介:【ゼロヨン】
停車状態から一定の距離をいかに速く走り切る事が出来るかを競い合うレースを「ドラッグレース」と言います。その中でも400mの距離を競うレースを日本では「ゼロヨン」と呼称することが多いです。
参考までに、ミニバンなどの普通乗用車なら16秒でもそこそこ速いタイムであり、12秒ともなればいわゆる「スーパーカー」と呼ばれる車のタイムです。
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10位:HONDA NS400R
ホンダ NS400R
ゼロヨンタイム:12.92秒
NS-1が有名な「NSシリーズ」で最大排気量を誇るのが、このバイクです。ロードレース専用レーシングマシンであるNS500の技術をつぎ込んだレーサーレプリカです。
9位:YAMAHA TZR250
ヤマハ TZR250
画像引用:Wikimedia Commons – Photo by Borb
ゼロヨンタイム:12.90秒
速い中型というとNSR250Rが有名ですが、同等の性能を誇る中型バイクがこのTZR250です。TZR系はレーサーレプリカでありながら、万人向けの乗りやすさも開発コンセプトの一つであったシリーズです。
8位:HONDA NSR250R
ホンダ NSR250R
画像引用:Wikipedia – Photo by Rainmaker47
ゼロヨンタイム:12.69秒
速い中型といえばまず名前のあがるNSR250R 「NSR」とはNewSprinterRacingの頭文字であり、公道仕様だけでなくレース専用モデルも販売されていました。
7位:SUZUKI GSX-R400
スズキ GSX-R400
ゼロヨンタイム:12.36秒
現在においても脈々と受け継がれているGSXの系譜の中型バイクです。フレームの構造材にアルミ合金を用いたことにより、驚異の乾燥重量152 kgという軽さを誇ります。
6位:SUZUKI GSX400X impulse
スズキ GSX400X インパルス
画像引用:Wikipedia – Photo by Rainmaker47
ゼロヨンタイム:12.35秒
インパルスの2代目にあたる、あの初代カタナ(GSX1100S)をデザインしたハンス・ムートによりデザインされました。「東京タワー」や「六本木」などの現代的な日本をモチーフとしているそうです。
5位:YAMAHA FZR400
ヤマハ FZR400
画像引用:Wikimedia Commons – Photo by TitanMZ3
ゼロヨンタイム:12.34秒
XJ400Zを発展させたFZ400Rの後継車種として開発されました。このバイクをベースにしたワークスTT-F3レーサーも同じ名称を与えられています。
Yamaha – バイク – 公式ページ
4位:KAWASAKI ZXR400R
カワサキ ZXR400R
画像引用:Wikipedia – Photp by Piero
ゼロヨンタイム:12.3秒
ワークスマシンであるZXR-7、ZXR-4のレプリカとして開発されました。ZXRシリーズ最大の特徴であるアッパーカウルの左右から空気を直接に送込み、エンジンの冷却を促進するシステムが採用されています。
3位:SUZUKI RG400Γ
スズキ RG400ガンマ
画像引用:Wikipedia – Photo by Rainmaker47
ゼロヨンタイム:12.23秒
ノーマルでの公称最高速で226km/hに達する、現代の市販中型バイクではアプリリアくらいでしか見れないスペックを誇ります。高回転で走ることが前提である様に、タコメーターに3,000rpmより下の回転数が表記されていないという逸話も有名です。
2位:HONDA CBR400R
ホンダ CBR400R
画像引用:Honda公式ページ:二輪製品ニュース
ゼロヨンタイム:12.20秒
「乗りやすさが速さにつながる」と謳うホンダの、現在まで続いているCBRの系譜のバイクです。どの時代でもホンダのバイクで最速のバイクといえば、この「CBR」の名前がついています。
CBR400Rは現行でも存在するシリーズですが、この記録を出したのはNC23型と呼ばれる1986~1988年に販売された型であり、加速力においては現行車よりも古い型の方が速かったといわれる理由を確認できます。
1位:KAWASAKI XANTHUS
カワサキ ザンザス
画像引用:Wikipedia – Photo by Shohei ninomiya
ゼロヨンタイム:12.1秒
加速最強の中型バイクを探していると、結局これが最速なのではないかと行き着く先がこのバイクです。
エンジンは同社のレーサーレプリカであり、本ランキング4位の「ZXR400」のものをベースとしています。「4ストマッハ」の異名を持ち、完全にワンクラスオーバーの加速力で、腕によってはゼロヨン11秒台も出せるという話も目にします。
また、加速力だけでなく旋回性能も非常に高く、チューン次第ではレーサーレプリカ並みの性能を発揮するそうです。
あとがき
いかがでしたでしょうか。最初に述べたとおり、中型バイクであっても直線に限ってはスーパーカーのようなレコードを叩き出します。10位ですら12秒台であることから、意外と沢山の速い中型バイクがあることがお分かりいただけたかと思います。
中型は大型バイクに比べて取り回しの良さや、大型より低パワーであるためアクセルワークも過敏になることなく「バイクを操っている感」をとても強く感じられます。
古いバイクが多いため程度の良いものを見つけるのも中々大変ですが、「速いバイクが良いけど大型免許が無い」「中型が一番楽しいけど速さも欲しい」という方は、探し出して愛車としてみるのはいかがでしょうか。