ドイツの輸出失速とユーロ圏経済の急悪化

     
     

金融市場にはリスクオフムードが充満している。アメリカの10年金利を2年金利が12年ぶりに下回って逆転(逆イールド化)したことが取りざたされているが、すでにその他の年限で断続的に見られてきた現象であり、新味はない。とはいえ、昨日はアメリカの30年金利が過去最低を更新したことも話題となっており、いよいよアメリカ国債金利のマイナス化を取り上げる議論まで見られ始めていることは捨て置けない兆候である。

なお、これほど株やアメリカの金利が下げている割にドル円相場が堅調なのは、リスクオフムードが強まる中にあってドル建て資産への需要が高いからなのだろう。ドルインデックスは高止まりしている。しかしながら、縮小する日米金利差に遅れを取る格好でドル安円高が進むことは過去にもあった。足元の日米金利差にビビッドに反応した円高が起きていないからと言って円高リスクを軽視するのは危うい。ラグを伴って金利差と整合的となってくる事態に備えたい。…

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